はじめに:AIで変わる情報整理と資料作成
こんにちは!このブログでは、最新のAIツールのレビューやAIニュース、そしてAI画像生成のテクニックなど、AIに関する情報を幅広くお届けしています。
ChatGPTやClaudeなどの対話型AIの登場により、私たちの仕事の進め方は大きく変わりました。特に「資料作成」は、情報収集から企画、デザインまで時間がかかるコア業務の一つです。
今回は、Googleが開発した強力なAIツールGeminiを活用し、「Web検索・サービス分析・競合比較・プレゼン資料作成」を、Googleスライド(PPT形式)での出力まで一気通貫で実施できないかを試してみました!
🚀 Geminiによるスライド生成を試す
今回作成を試みたのは、特定の企業サービス(例:[Yahoo!ショッピング])を深く分析し、その競合優位性や市場における課題を明確にまとめたプレゼンテーション形式のレポートです。
通常であれば、何時間もかけて検索・情報整理・デザインを行う必要がありますが、Geminiを使えばどうなるでしょうか?
👇 実際に生成されたスライドはこちら
✨ やりたかったこと:複雑な要件をAIに丸投げ
面倒な企業リサーチからサービス競合との比較などを一気通貫で資料化したかった🤔
作成目標(例)
| 項目 | 詳細 |
| 分析対象 | Yahoo!ショッピング |
| 目的 | サービスを知らない人でもメリット・デメリットを正しく理解できるレポート |
| コンテンツ | サービス概要、運営会社(継続性考察)、競合比較(市場マップ、優位性)、まとめ |
| 形式 | 単一のインタラクティブなHTMLファイル(Tailwind CSS, Chart.js利用) |
| 最終出力 | Googleスライドに出力すること |
AI(Gemini)の素晴らしい点は、「Web検索で最新情報を収集し」「HTMLとCSS、JavaScriptを駆使してリッチな資料を作成し」「Googleスライドという別のツール形式で出力できる」という多段階の指示を一度に処理できることです😍
💻 Geminiへ入力したプロンプトを公開
実際にGeminiに入力したプロンプトをそのまま公開します。このプロンプトが皆さんの業務にも役立てば幸いです!
# プロンプト
# 指示
以下の要件に厳密に従い、指定されたサービスに関して様々な情報を収集し、その結果を**単一のインタラクティブなHTMLファイル**とし、HTMLスライドデッキを作成しgoogleスライドに出力してください
# 依頼内容
以下のサービスに関してわかりやすくまとめたレポートをプレゼンテーション形式のHTMLスライドデッキとして生成しgoogleスライドに出力してください
* **分析対象サービス:** [yahooショッピング]
# 遵守すべきルールと出力要件
## 1. 全体的な要件
* **最終成果物:** 全てのまとめ結果、PRポイントなどをテキストだけでなく、グラフや表を含む、単一で完結したHTMLファイルとして生成しスライドに出力してください。
* **言語:** 全てのテキストコンテンツは日本語で生成してください。
* **情報源:** Web検索を通じて、サービス提供企業のIR情報や分析対象サービスの公式サイト(サービス情報やコンテンツ種類)、個人のブログやレポート、ニュース記事など、公開されている客観的な情報を基にサービスの特徴(メリット、デメリット)やサービス提供企業のサービス継続性を分析してください。
* **情報の鮮度:** 現在の日付([例: 2025年10月])を基準とし、入手可能な最新の情報を収集するようにしてください。
* **キーワード強調:** 全てのテキスト項目において、分析上の重要キーワードを `<span class="kw">キーワード</span>` のようにHTMLタグで囲んでください。
## 2. HTMLの技術仕様
* **フレームワーク:** [Tailwind CSS](https://tailwindcss.com/) をCDN経由で使用し、レスポンシブデザインを実装してください。
* **グラフ描画:** [Chart.js](https://www.chartjs.org/) をCDN経由で使用してください。グラフはレスポンシブで、ホバー時のツールチップ表示などのインタラクティブ性を持たせてください。
* **アイコン・画像:** 画像URLやSVGは使用せず、HTMLとCSS、またはUnicode文字で表現してください。
* **構造:** `header`, `main`, `section`, `footer` などのセマンティックなHTMLタグを適切に使用してください。
## 3. HTMLに含めるべきコンテンツと構造
* **HTML構成要素:** 以下の内容を、プレゼンテーション形式のHTMLスライドデッキとして生成しgoogleスライドに出力してください。
---
* **本レポートにより実施したいこと:** そのサービスを知らない人が初めて見たときに、サービスの内容をわかりやすく理解でき、他の競合サービスに比べたそのサービスのメリット、デメリットを正しく理解できていること
### **サービス概要** * **サービス概要:** サービスの全体概要や特徴を要約
* **運営会社情報:** サービス提供企業の財務安全性等の考察を交えたサービスの継続性についてを考察し要約
### **競合サービス比較** * **サービス市場概要:** 競合を含めたサービスの全体MAPを表形式で表現
* **サービス優位性:** 分析対象サービスと他競合サービスとを比較し、メリットデメリットをわかりすく表形式で表現
### **まとめ** * **サービスの魅力:** これまでの情報をまとめ、分析対象サービスの魅力を改めて要約
---
上記要件を全て満たす、単一のHTMLファイルを生成しGoogleスライドに出力してください。HTML生成時には、前後に説明文や ```html のようなマークダウン表記は一切含めないでください。
💡 GoogleスライドからPPT形式で保存する方法
Geminiが自動で生成したスライドは、Googleスライドの形式で出力されます。しかし、社内資料や外部への共有にはMicrosoft PowerPoint(PPT形式)が必要なケースも多いでしょう。
実はGoogleスライドの画面から、以下の簡単な手順でPPT形式に変換・保存が可能です。
- Googleスライドの画面上部メニューから 「ファイル」 をクリック。
- ドロップダウンメニューから 「ダウンロード」 にカーソルを合わせる。
- 表示されたオプションから 「Microsoft PowerPoint (.pptx)」 を選択。
これで、Geminiが分析・作成した資料を、PowerPoint形式で手に入れることができました。
💻gemini使用環境
Gemini 2.5 Flash(canvas利用)
✅ まとめ:資料作成時間の劇的な短縮へ
今回、Geminiを使うことで、「Web検索による最新情報収集」「複雑な分析・情報整理」「デザインされたHTMLスライド生成」「Googleスライドへの出力」という一連のプロセスを、わずか数分のプロンプト作成時間で実現できました。
特に、GeminiがHTMLとChart.jsを使用してグラフや表まで自動で組み込んでデザインしてくれた点は、従来のAIツールにはなかった驚くべき進化です。
AIを業務フローに組み込むことで、私たちは情報収集や資料作成に費やしていた時間を、分析や意思決定といった本来集中すべきコアな業務に回せるようになります。皆さんもぜひGeminiのこの機能を活用し、圧倒的な時間短縮を実現してください!



コメント